EUタクソノミー
ざっくり言うと
「これがサステナブルな経済活動だよ」というのを、EUが細かく定義したリストのこと。企業も投資家も、この物差しで「どれくらいエコか」を測って開示します。
ちゃんと説明すると
タクソノミーというのは英語で「分類」という意味です。EUタクソノミーというのは、EUが出している「何がサステナブルなものごとなのか」をガチガチに定義したリストのことです。
どうして作られたの?
EUは2050年カーボンニュートラルを目指していますが、達成には膨大なお金が必要です。お金がいるから、民間のサステナブル投資を呼び込みたい。
でもここで問題が起きます。「サステナブルな投資って何?」が曖昧だと、投資家が困ってしまいます。
たとえば「環境にいいですよ!」と言っている投資先が、実は全然エコじゃなかったらがっかりしますよね。スーパーで「オーガニック」って書いてあったのに農薬バリバリだったらなんか嫌ですよね。それと一緒です(これをグリーンウォッシュって言います)。
そこでEUが「これがサステナブルなものごとだよ」って具体的に線引きしたわけです。
どんな線引き?
EUが掲げる6つの環境目標のうち、少なくとも1つに貢献するものごと(経済活動)を、産業ごとに細かく特定してます。
6つの環境目標
- 気候変動を緩和する(遅らせる)
- 気候変動に適応する(自分たちが慣れる)
- 水資源と海洋資源の保護(水を守る)
- 循環経済への移行(物をむだにしない)
- 汚染防止と管理(きれいに保つ)
- 生物多様性と生態系の保護(生き物に優しくする)
たとえば「この条件を満たす発電ならサステナブル」「この基準クリアした製造業ならサステナブル」みたいに、かなり詳細に決めています。
さらに、1つの目標に貢献していても、他の目標を邪魔したらアウト判定がなされます。たとえば気候変動対策にはなるけど生物多様性を壊すような活動はダメ、ってことです。
料理でいうと「カレーって何?」を定義するために、「使っていい香辛料」「調理法」「材料の産地」まで細かく決めて、しかも「辛さはOKだけど塩分取りすぎたらダメ」みたいな複数の条件をクリアしないといけない感じです。
誰が何を開示するの?
企業は自社の事業が「どれくらいタクソノミーに適合してるか」を開示する必要があります。売上の何%がサステナブルな商品から来てるか、みたいな感じです。
金融機関も同じで、自分たちが出してる金融商品が「どれくらいサステナブルか」を示さないといけません。
要するにEUが「サステナブルの物差し」を作って、企業も投資家もその物差しで測れ、というのがEUタクソノミーです。
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