整合(alignment)

  • 「言ってること」と「やってること」のつじつまが合っているか
  • ルールを守る「準拠」とは違い、ゴールに届くかを見る
  • 「そのペースで本当に間に合うの?」というニュアンス

ざっくり言うと

「そのやり方で、約束した未来(ゴール)に本当に届くの? 計算合ってる?」ということです。

ちゃんと説明すると

サステナビリティの資料を読んでいると、「○○基準に準拠」とか「○○を参照」という言葉と並んで、「パリ協定と整合」という言葉が出てきます。

これら3つは似ていますが、見ているポイントが全然違います。 この違いを、「車で目的地(パリ)に向かうとき」でイメージしてみましょう。

1. 準拠(じゅんきょ)=「ナビの言いなり」

ルールや基準を完璧に守ることです。 ドライブで言えば、カーナビが「右です」と言ったら絶対に右。「時速40kmで」と言われたら絶対40km。 「ナビ(ルール)通りに運転しました!」という、やり方の正確さを見るのが準拠です。

2. 参照(さんしょう)=「ナビはチラ見」

ルールをヒントにしつつ、自分流も混ぜることです。 「ナビは右って言ってるけど、こっちの道が好きだから直進しよう」みたいな状態。 「ナビ(ルール)は参考にしたけど、最後は自分で決めました」という、ちょっとゆるい状態です。

3. 整合(せいごう)=「日没までに着くの?」

これが今回の主役です。 整合が見ているのは、ナビ通りかどうかではなく、「今のスピードと方向で、約束の時間までに本当にパリ(ゴール)に着くの?」 ということです。

たとえ交通ルールを完璧に守っていても(準拠)、パリとは逆方向に走っていたり、歩くより遅いスピードで運転していたら、いつまでたっても着きませんよね。これは「整合していない」状態です。

逆に、どんなルートを通ろうが、計算上「このペースなら確実に着くね」となっていれば、それは「整合している」状態です。

なぜ「整合」が大事なの?

気候変動などの問題は、期限(2030年とか2050年)が決まっている勝負だからです。企業がどんなに「ルールを守って(準拠して)頑張ってます!」と言っても、人によっては 「頑張るのはいいけど、それじゃ気温上昇は止まらないよね(整合してないよね)」 と冷徹に突っ込みを入れてくるかもしれません。

「精神論」や「形式」ではなく、「結果が出るロジックになっているか」 を問われるのが、この「整合」という言葉のニュアンスです。

まとめ: 「準拠」はルールの完コピ、「参照」はチラ見、そして「整合」は「そのペースでゴールに間に合うの?」という現実的な計算のことです。

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