ESG
ざっくり言うと
「この会社儲かってる?」だけじゃなくて「環境に優しい?」「従業員大事にしてる?」「ちゃんと経営してる?」も見ましょう、という投資の考え方です。
ちゃんと説明すると
ESGというのは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の頭文字をとった言葉です。要するに「財務(お金の計算)以外にも大事なことあるよね」というメッセージを3文字に詰め込んだものですね。
どういうこと?
たとえばラーメン屋さんを評価するとき、味だけで判断しない人もいますよね。店が汚かったり、店員の態度が最悪だったり、毎日スープを川にジャーって捨ててたら、いくら味が良くても「ちょっとこの店ヤバいんじゃない?」ってなりますよね。
企業も同じです。今期の売上とか利益とか、そういう財務データ(金の計算)だけ見てても、実は見えてないリスクがあるわけです。CO2をガンガン出してる会社は、将来的に規制が厳しくなったら商売できなくなるかもしれない。従業員をこき使ってる会社は、いずれ人が辞めまくって事業が回らなくなるかもしれない。経営がガバガバで不正しまくってる会社は、いつか大問題になって株価が暴落するかもしれない。
そういう「数字には出てないけど将来ヤバそうなこと」を見るために、投資家が使うのがESGなんです。
3つの中身
E(Environment:環境) CO2の排出量とか、水の使い方とか、プラスチックごみとか。飲料メーカーが水をガブガブ使ってたら、水不足になったときに困りますよね。そういうのを見ます。
S(Social:社会) 従業員の働き方とか、人権問題とか、地域社会との関係とか。ブラック企業かどうか、ダイバーシティやってるか、地域に迷惑かけてないか。そういう社会的な側面です。
G(Governance:ガバナンス) 経営の透明性とか、コンプライアンスとか。ちゃんと情報公開してるか、不正してないか、役員報酬がめちゃくちゃじゃないか。要するに「ちゃんとした会社か?」という要素です。
歴史をちょっとだけ
ESGという言葉が生まれたのは2004年です。国連が「Who Cares Wins(気にする者が勝つ)」っていうレポートを出して、そこで初めて使われました。つまり2024年で20周年。けっこうな古株です。
2006年に国連が「責任投資原則(PRI)」というのを出して、2015年にSDGsとかパリ協定とかが採択されて、そのあたりからESG投資が本格的に広まりました。少し前には、世界中の投資家がESGを気にしていると言われていました。
ちょっと古い?
「ESG」という表現は若干イマドキ風じゃないかもしれません。2004年生まれの20年選手ですから、サステナビリティ業界では老舗の看板みたいなもんです。
最近ではもっと具体的な概念、たとえば財務マテリアリティとかインパクトマテリアリティとか、TCFDとかSBTiとか、そういう「より細かくて実務的なフレームワーク」がどんどん出てきてます。ESGはちょっと抽象的で、しかも評価する人によって基準がバラバラで「結局何を見ればいいの?」ってなりがちなんですよね。
一方で完全に下火かと言うとそうでもなく、事業会社の実務の世界ではまだまだESGって言葉は現役です。「ESG評価が・・・」みたいな会話は普通に飛び交ってますし、「ESG投資」という言葉もまだギリ現役のように思います。古株だけど、まだまだ引退してないベテラン選手、みたいな感じですね。
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